マッキントッシュMC275とタンノイ
2020年8月24日
御所坊の一階にあるサロンにご案内すると、真空管のマッキントッシュのアンプに目を止めるお客様がたくさんいらっしゃいます。
先日マッキントッシュの275のアンプを手に入れられないかという問い合わせを頂いたので、今回ご紹介する事にしました。
1950年代後半マッキントッシュ社は巨大なオールホーン型のスピーカーを鳴らす為に、高いドライブ性能を持つMC30やMC60という機器を開発し販売していました。
1960年代に入ってからは「コスト」という概念が定着してきました。製造コストが高いオールホーン型のスピーカーは姿を消していったので、マッキントッシュ社もMC275やMC240といったステレオ型のパワーアンプが登場したのです。
そして本棚に埋め込まれたスピーカーがTANNOY。マッキントッシュとタンノイの組み合わせは、五味康佑が好んだ組み合わせとして有名で、五味は剣豪小説家だけでなくオーディオ・クラシック音楽評論家でも著名で「オーでイオの神様」と呼ばれていたようです。
五味は1980年肺癌の為に58歳で亡くなったが、病院にオーディオとヘッドフォンを持ち込み最後にベートーベンのピアノソナタ第32番作品111を聴いたそうです。
この曲はベートーベンの最後のソナタで、以後ベートーベンはソナタを作曲していません。