温泉の質

日本最古にして至上の名湯 有馬温泉

有馬温泉は日本書紀に記される日本最古の温泉。また、枕草子で評されるように、日本最高の名湯でもあります。薬神、少彦名命や、薬師如来に象徴される薬効ある名湯は、鉄分、塩分、その他ミネラルが豊富で、古来より人々を癒す湯として尊ばれてきました。有馬の湯は、60km下の海洋プレート最端部から幾星霜を経てわき上がり、地上の空気にふれて陶色を呈します。
御所坊は鎌倉期には、湯口の正面にあったほか、江戸期には、元湯と唯一連結されてはいたものの、内湯はありませんでしたが、戦後、御所坊裏で湧出した「御所泉源」から、上質な湯が引かれるようになりました。2010年には、当代15代目金井四郎兵衛が考案した独自の配湯装置を導入。これにより、御所別墅でも質の良い御所泉源および妬泉源の温泉を掛け流しで楽しめるようになっています。

泉源 御所泉源および妬泉源の混合
御所泉源
泉質 含鉄-ナトリウム-塩化物温泉(高張性・中性・高温泉)
泉温 79.3℃(気温33℃)
蒸発残留物 15.03 g/Kg (180℃)
妬泉源
泉質 含鉄-ナトリウム-塩化物強塩温泉(高張性・中性・高温泉)
泉温 97.3℃(気温29℃)
蒸発残留物 31.15 g/Kg (180℃)
浴用の適応症 きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病、月経障害、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え症、病後回復期、疲労回復、健康増進
浴用の禁忌症 急性疾患(特に熱のある場合)、活動性の結核、悪性腫瘍、重い心臓病、呼吸不全、腎不全、出血性疾患、高度の貧血、その他一般に病勢進行中の疾患、妊娠中(特に初期と末期)