真金不鍍(真金は鍍せず)
2020年6月30日
お茶室では亭主が客を迎えるにあたって床の間に、その気持ちを表したものを掲げます。
御所坊では玄関の右手に「真金不鍍」の言葉を掲げています。
真金不鍍(真金は鍍せず)純金には鍍金(めっき)する必要がない。
本物は飾る必要がない。逆に飾り立てているモノほど、本物でないのではないかという事。
出典:李紳「答章孝標詩」「假金只用真金鍍,若是真金不鍍金。
十載長安得一第,何須空腹用高心」李紳(りしん・Li Shen)(772~846)中国,中唐~晩唐の政治家,詩人。
無錫 (江蘇省) の人。字,公垂。李徳裕と結び,経歴にも波乱が多いが,会昌2 (842) 年宰相に進み,さらに淮南節度使に転出して没した。
詩では元 稹らと並び称された。
現在は失われたが,『新題楽府 (がふ) 』 20首の作があり,それが親交のあった白居易の『新楽府』を生む契機となった。