温泉の湧き方による種類

2020年6月30日


日本は温泉大国といっても過言ではありません。そして温泉も色々な湧き方による分類が有ります。 “有馬型温泉”結論から言って、有馬の温泉は湧き方でも特殊で有馬の名前が冠されています。

  (1)地温勾配温泉

「1000m掘れば日本国中どこでも温泉が湧く」といわれますが、100m地面を掘ると2.5℃~3℃温度が上がります。1.000m掘れば30℃。これに地下水の温度(平均気温)神戸だったら17℃を足せば47℃の湯が湧くという事になります。

最近の街中のスーパー銭湯はこのような温泉が多いのです。  

(2)火山性の温泉

日本には火山がたくさん有り、地下に熱いマグマが貯まった場所が有ります。 天水(雨など)が地下にしみ込みマグマの熱で温められて25℃以上になって麓に湧き出た温泉。マグマの成分が入って湧き出た鉱泉。(炭酸泉の様に温度が低い冷泉)。マグマの熱と成分が加わった温泉を火山性の温泉といいます。

日本の温泉の90%以上を占めています。  

(3)非火山性の温泉

断層によって温められた地下水が湧く断層型の温泉。また昔の海水が閉じ込められてそれが湧出する古海水型温泉が有ります。  

(4)有馬型温泉

温泉の成因分類で具体的な温泉地名が付いているのは、有馬温泉だけです。

今まで、どうして湧くか謎だったのですが、だいたい分かってきました。ここでは有馬温泉が特殊な湧き方をするという事を知って頂けたらと思います。

 

  【 雑学 】

温泉の事を聞く時に「何度の湯が湧いていますか?」と質問します。40℃ぐらいだと掘削した温泉。60℃ぐらいだと断層型の温泉、100℃近いと火山性の温泉だと思っています。 御所坊の浴場に供給されている温泉は“うわなり泉源”の湯ですが、温度は102℃あります。