火山の種類

2020年5月31日


世界では1,548の活火山があると言われており、日本は7%を占める世界有数の火山大国 です。

活火山の数をランキングすると、多い順に 1位アメリカ(174個)・2位ロシア(156個)・3位インドネシア(130個)・4位日本(111個)・5位チリ(106個) となっています。

火山には3つのタイプがある

(1)ホットスポット

典型的なホットスポットの火山がハワイ諸島。ハワイは太平洋プレート上にあり、プレートより深い所にマグマ溜まり。つまりホットスポットが一定の場所に存在し続けている。そして真上の海底に向けてマグマを噴出する。太平洋プレートは1年間で約10cm日本列島の方に向けて移動している。

現在ハワイ島のキラウエア火山が噴火しているが、現在より西に移動して、また新たにハワイ島のあった場所に火山が誕生する、ということを繰り返している。

このように、地球内部の一定の場所からマグマが噴き出すのがホットスポットと呼ばれる火山のタイプです。だから当然ハワイにも温泉が存在する。しかしアメリカは州ごとに法律が異なり、温泉を利用した入浴施設をつくることのできる州と、できない州がある。何故禁止されているかというと、レジオネラ菌などの衛生管理の点で、浴場施設がつくれない州があるのです。

(2)海嶺(海底火山)

鍋に水を入れて下から熱すると。底で熱せられた温かい湯は上昇し、反対に表面のぬるい湯は鍋の底に行き、また熱せられて上昇する。理科で習ったように、これを対流といいます。海底火山がある場所では、海の底でボコボコと湯が煮えかえり、マグマを噴出している。これを海底火山 海嶺という。海嶺は、海底のプレート同士が離れていく境界であるとともに、新たなプレートが生まれる場所でもあるのです。

北極圏のグリーンランドは氷ばかりの島。アイスランドは緑に覆われた島で、名と体が違う。アイスランドは世界地図の中で、メルカトル図法で描かれているため、実際より17倍も大きな面積になっている。本当は北海道と四国を足したぐらいの面積の島国なのです。

この島は1600万年前に誕生しました。一年の長さの映画にたとえると、12月30日14時に誕生したことになります。この島全体がハワイ島と同じホットスポット型の火山で、同時に大西洋中央海嶺が唯一地表に現われている所です。アイスランドのプレートが引き裂かれていく箇所を「ギャオ」とんでいる。アイスランドの温泉は地面が引き裂かれているために湧出しやすいが、有馬は反対に強く押されている地形なので、温泉が苦労して地表へ湧出している場所なのです。

アイスランドでは、世界最大の露天風呂「ブルーラグーン」が有名で、温泉愛好家としてはぜひ訪問したい場所です。

3 島孤

丸い大きなリンゴがあったとして、包丁で皮を薄くむく切り口はどのようになるだろうか?

答えは三日月のように弧になっているでしょう?

地球は球体なのでプレートが別のプレートの下に潜り込む所は弧の様になっている。日本列島も弧の形状になっている。

陸のプレートの厚みはだいたい30kmあり、海のプレートの厚みは6kmあります。陸のプレートと海のプレートがぶつかると比重の重たい海のプレートが陸のプレートの下に潜り込みます。

海のプレートが陸のプレートの下、100kmの所まで沈み込むと、地下の温度は1000℃ぐらいになっており、海のプレートが溶けてマグマとなって地表の方に上昇する。そしてマグマ溜まりをつくる。ニキビと同じようにマグマ溜まりが一杯になると地表に噴火して火山になる。

さらに海のプレートが沈み込んで250kmの深さになると、同じように海のプレートが溶けて火山ができる。同様に300kmの深さでも火山ができる。

島弧と呼ばれる形態の火山は、三列の山脈をつくるのが特徴だ。その典型的な例が日本の東北地方です。北上山地、奥羽山脈、出羽山地と3つの山脈ができています。

【 雑談 】

火山の話をする為に、学校教材用の模型を購入したのです。しかし専門家から聞いていたのとだいぶん話が違うので、改めて聞くと「そんなん古い!」の一言でした。そこで模型を粘土で新たに加えたり、プラカラーで色を塗ったり加筆しました。(笑い)